まつ毛が目に当たって痛い…なんて経験をしたことはありませんか?細いまつ毛でも眼球に当たると、強い痛みを感じるものです。もし、その状態が続いたり頻度が多い場合は、逆さまつ毛を疑ったほうが良いかもしれません。
逆さまつ毛は改善できるのか?クリニックによって異なる逆さまつ毛の治療法について調べてみました!逆さまつ毛治療と一緒に二重にしたい方は必見です。
逆さまつ毛とは?
そもそも「逆さまつ毛って何?」と思われている方もいるかもしれないので、治療法を説明する前に簡単に逆さまつ毛について紹介しておきます。
逆さまつ毛とは、本来外側に向いているはずのまつ毛が内側に向いていることで、まつ毛が眼球に触れてさまざまな不快な症状をもたらします。
主な自覚症状としては、
目がゴロゴロする
チクチクとした痛みを伴う
目が充血する
涙や目やにがよく出る
眩しく感じる
かすんで視界が見えにくい
などが挙げられます。
逆さまつ毛が原因で仕事や勉強にも集中できず、ストレスに感じる方も少なくありません。「まつ毛が内側に向いているだけでしょ…」と逆さまつ毛を侮るのは要注意!放っておけば不快感だけで済まされなくなってしまう可能性大です。
不快感だけじゃない!逆さまつ毛を放っておけない理由
逆さまつ毛は目の違和感をもたらすだけでなく、時として目の角膜や結膜に傷をつけ炎症を起こしたり、視力低下や眼病を招いてしまう恐れがあります。酷い逆さまつ毛の場合、最悪、失明する可能性だってあるのです。
自己解消が難しいからこそ早めの治療を!
そもそも逆さまつ毛の主な原因には、
まぶたの組織が湾曲している
まぶた周辺の筋肉が弱い
この2つが考えられています。どちらも自分でどうにかできるものではないのは一目瞭然ですね。
逆さまつ毛の自己解消法としては、
まつ毛を抜く
ビューラーでまつ毛を外側に向かせる
まつ毛パーマでまつ毛を外側に向かせる
といった方法がありますが、どれも根本的改善にはなりませんし、やり方次第では炎症を起こしたり症状をさらに悪化させてしまう可能性があるのでおすすめしません。自己解消を続けるのはリスクがあるので、早めに治療へと切り替えることをおすすめします。
逆さまつ毛はどこで治せる?【眼科・形成外科・美容外科】
逆さまつ毛は根本的な改善が必要とされるので、手術するのが1番確実に治すことができます。主に眼科や形成外科など保険医療機関で受けることができる逆さまつ毛手術ですが、実は美容外科の二重整形でも逆さまつ毛を治すことができるのです。(※1)
※1美容外科の二重整形で逆さまつ毛が改善する!?
逆さまつ毛は一重の方に多く見られる症状なので、切開法もしくは埋没法で狭い二重を作ってあげるとまつ毛が上向きとなり、逆さまつ毛が改善されるケースが多いです。
保険医療機関で逆さまつ毛手術を受けるのか、それとも美容外科で二重整形手術を受けるのか、それぞれの特徴、メリット・デメリットを比較しながら、自分に合っているほうを見極める必要があります。
眼科・形成外科 | 美容外科 | |
---|---|---|
特徴 | 治療目的で行われる健康保険適用の医療行為 | 美容目的で行われる健康保険適用外の自由診療 |
手術方法 | 切開法・埋没法 | 切開法・埋没法 |
メリット | 健康保険適用なので安い。 | 美容目的で行われるので、キレイな二重に仕上がる。 mm単位でのデザイン設定が可能なので、自然な二重を作れる。 |
デメリット | 逆さまつ毛改善が最優先なので、仕上がりは美容外科に劣る。 mm単位でのデザイン設定ができない。 | 健康保険適用外なので高い。 |
比較した結果、
二重の仕上がりは二の次!とにかく逆さまつ毛を治したい!という方は、
→保険医療機関である「眼科」「形成外科」がおすすめ
逆さまつ毛の治療もキレイな二重も手に入れたい!という方は、
→「美容外科」がおすすめ
です。
【眼科・形成外科VS美容外科】二重ラインの仕上がりに差が出るのはなぜ?
眼科・形成外科と美容外科とでは、二重ラインの仕上がりに大きな違いがあると言いますが、なぜそんなに差が出るのか疑問に感じますよね。実はそこには、目的の違いが大きく関係しているのです。
上記でも説明したように、
眼科・形成外科→「治療目的」
美容外科→「美容目的」
と、目的がそれぞれ異なります。
眼科・形成外科では逆さまつ毛さえ治れば二重のラインが不自然でも、希望の仕上がりでなくても成功とみなされます。しかし美容外科は見た目が重視されるので、例え逆さまつ毛が治ったとしても二重ラインがキレイでなければ成功とは言えないのです。
また、目的が違うからこそ使用する器具も異なります。眼科や形成外科で使用する拡大鏡ルーペや極細糸は美容目的ではないので、mm単位でのデザインができません。そのため、患者の理想とは違った仕上がりになる可能性があります。一方、美容外科は美容手術に適した器具を使用しているのでmm単位のデザインが可能となっています。
眼科や形成外科での手術と、美容外科での手術では二重ラインの仕上がりに雲泥の差があると言われているのはこんな理由があるからです。
逆さまつ毛手術は主に2つ!
逆さまつ毛手術は、「切開法」と「埋没法」の2つが基本です。大きな違いはメスを使うか使わないかですが、それによってメリットとデメリットも大きく異なるので、それぞれ必ずチェックしておきましょう。
埋没法 | 切開法 | |
---|---|---|
特徴 | メスを使わず糸で縫合する手術です。 | メスを使い、まつ毛の向きを確実に矯正する手術です。 |
メリット | ダウンタイムが短い メスを使わないので負担が軽い。 切開法よりも低額。 | 効果は半永久的に続く 埋没法よりも、ハッキリとした二重ラインを実現できる。 |
デメリット | 糸が緩んで、逆さまつ毛に戻る可能性もある。 | ダウンタイムが長い メスを使うので負担が大きい。 埋没法よりも高額。 |
埋没法は切らないので負担が軽い半面、糸が緩むと二重ラインが弱まり元の状態に戻ってしまう可能性があります。その点、切開法はメスを使うので負担は埋没法よりも大きくなってしまいますが、効果は半永久的なので長い目で見れば切開法のほうがメリットは大きいように感じます。
【眼科・形成外科VS美容外科】二重ラインの仕上がり以外に違いはあるの?
逆さまつ毛を治す方法は、眼科・形成外科も美容外科も同じ切開法と埋没法の2つが主流となっています。二重ラインがキレイに仕上がるのは美容外科と言われていますが、他にも違いや差はあるのか知っておくと便利です。
切開法について
眼科・形成外科 | 美容外科 | |
---|---|---|
費用(相場) | 20,000円~45,000円 | 100,000円~120,000円 |
手術時間 | 40分程度 | 30分~40分 |
通院回数 | 1回 | 1回 |
術後の腫れ | 強い腫れは約1週間で治まる | 強い腫れは約1週間で治まる |
メイク | 抜糸後(術後1~2週間)より可能 | 抜糸後(術後1~2週間)より可能 |
大きな違いは費用です。健康保険が適用される眼科・形成外科の自己負担は3割なので、自費診療になる美容外科に比べると、その差は歴然です。ただし、二重ラインの仕上がりを考えると美容外科に軍配が上がります。
埋没法について
眼科・形成外科 | 美容外科 | |
---|---|---|
費用(相場) | 10,000円~13,000円 | 30,000円~40,000円 |
手術時間 | 10分~30分 | 10分~30分 |
通院回数 | 不要 | 不要 |
術後の腫れ | 翌日には治まる | 翌日には治まる |
メイク | 翌日から可能 | 翌日から可能 |
埋没法もまた、眼科・形成外科と美容外科での大きな違いは費用のみです。あとは二重ラインの仕上がりを考慮しつつ検討すると良いでしょう。
逆さまつ毛は治せる!
逆さまつ毛は、眼科や形成外科などの保険医療機関または美容外科で治すことができます。大きな違いと言えば、健康保険適用か適用外かというところですが、二重ラインの仕上がりもまた、どちらを選ぶかによって差が出るポイントです。
眼科や形成外科の場合
→「費用は安いけど、二重ラインの仕上がりはイマイチ」
美容外科の場合
→「費用は高いけど、二重ラインはキレイに仕上がる」
中には、とりあえず眼科や形成外科で治してみて、仕上がりに満足できなかったら美容外科を受診すれば良いのでは…、と考える方もいるかもしれません。しかし、健康保険で逆さまつ毛を治した後に美容外科で二重整形するのは難しく、要望に応えられない可能性が高いのです。
目は常に露出している部分であり、人目に付きやすいので見た目重視で選んだほうが後悔はないでしょう。